奥さんとYチェア（CH24）

年の暮れ。

を我が家にお迎えした。

そう、誰もが知っている不朽の名作。通称Yチェア。

僕が以前から手掛けていた仕事が大きな区切りを迎えたこの年末。
色々な想いが胸を去来することを、日々の生活の中で奥さんに伝えていた。
ホッと一息をつく僕を見た、奥さんからの提案。

「記念に椅子を買おう！」

あれ？それは僕のセリフ…
なんやらかんやら理由をつけては椅子を買いたがる僕に、そっけないのが君ではなかっただろうか？

そんなことを思ったけど。
これはチャンス。僕も乗っかってしまおう。

「どんな椅子が欲しい？」と聞くと、奥さんは迷いなく一言。

どうやら彼女にとってYチェアは思い入れのあるものらしい。
僕と結婚したときからずっと欲しかったそうだ。

そうかそうか。そう来たか。
だったらと、購入したのはこちら。

イメージと違うと思った方もいるかもしれない。
そう。
定番のビーチ材・ソープ仕上げ・ナチュラルペーパーコード仕様ではない。

僕は奥さんのためにウォルナットを選択した。

奥さんのための椅子。
本当は寝室のドレッサー前に置こうと思っているのだが。
ひとまずリビングで記念撮影。

うむ。リビングに置いても間違いない。

どこから見ても美しいフォルム。
この背中のY字形が、Yチェアと呼ばれる所以だが。
いやはや、この曲線美は素晴らしい。

パーツの一つひとつに職人技を感じる。

美しい。

機能性と美しさを兼ね備えた一品。
愛されるのはよく分かる。

奥さんをチラリと見ると、彼女も嬉しそう。
一昨年購入したCH22と並べても良い感じ。
→ハンス・J・ウェグナー氏の名作「CH22」

今回、僕の仕事の大きな区切りを発端に。
奥さんの想いを掛け合わせたことで我が家にやって来ることとなったCH24。

名作椅子たちと一緒に。
僕と奥さんも時を重ねていきたい。

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